目尻ボトックス完全ガイド
カラスの足跡・タレ目効果・料金・リスクを徹底解説

笑顔の写真で目尻のシワが目立つ人ほど、眼輪筋外側の活動で線が定着している傾向にあるとされています。料金相場は両側¥5,000〜¥25,000、持続3〜4か月とされています。

¥5K〜¥25K料金相場(両側)
3〜4ヶ月効果持続
5〜10分施術時間
目尻ボトックスのイメージ — 眼輪筋外側への注入で笑いジワ改善
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広告なし・独立編集
ClinicJapan編集部は、皮膚科専門医によるサイト方針監修のもと、PubMed収載論文・公開された医療文献・公式情報を整理して情報を作成・更新しています。本記事は、編集部が日本国内50社以上のクリニックの公開料金・公式情報を整理し、PubMed収載論文と厚生労働省資料を参照のうえ作成しています。編集方針について →

「笑顔の写真で目尻のシワが目立つ」「朝のメイクで目尻にファンデがたまる」。多くの方が抱える悩みで、その背景には眼輪筋の外側(目を囲む筋肉のうち目尻に位置する部分)の繰り返しの収縮による皮膚への線の定着があるとされています。30代後半から目立ちはじめる傾向が報告されており、目尻ボトックスは眼輪筋外側にボツリヌス製剤を注射し、活動を一時的に抑制する施術です。注入位置の調整によりタレ目効果も期待できる一方、まぶたの開閉に関わる繊細な部位のため、医師の単位数設計が前提となります。

注射の対象は眼輪筋の外側で、目を取り囲む筋肉のうちカラスの足跡に関わる部分です。製剤の作用により筋肉の活動が抑制され、目尻の笑いジワの改善が報告されています。所要時間は5〜10分、効果は2〜3日で現れはじめ、ピークは1週間後。持続は3〜4か月とされ、目元は皮膚が薄いため他部位よりやや短めの傾向が報告されています。料金相場は両側でアラガン純正¥12,000〜¥25,000、韓国製¥5,000〜¥12,000。注入位置の調整によりタレ目効果も期待できる一方、まぶたの開閉への影響というリスク管理が前提となります。

出典:ClinicJapan編集部調べ(2026年4月)/参考:厚生労働省「美容医療の適切な実施に関する検討会」資料・日本美容外科学会(JSAPS)
iClinicJapanは厚生労働省の医療広告ガイドラインに沿って記事を作成しています。 詳細はこちら →

未承認医薬品・適応外使用に関する重要な情報開示

本記事で解説する施術には、厚生労働省「医療広告ガイドライン(令和6年3月改訂)」に基づき、以下4項目の情報提供が必要です。

  1. 未承認医薬品であること:日本の美容クリニックで使用される韓国製ボツリヌストキシン製剤(ナボタ®・ボツラックス®・コアトックス®・ニューロノックス®・リジェノックス®・イノトックス®等)は、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を取得していません。
  2. 入手経路:各クリニックが医師の個人輸入または並行輸入により調達し、自由診療で使用しています。
  3. 国内承認医薬品の有無:国内同一成分の承認品として、Allergan社「ボトックスビスタ®」(A型ボツリヌストキシン製剤)が存在します。ただしボトックスビスタ®の承認適応は「眉間の表情皺(2009年承認)」および「目尻の表情皺(2016年承認)」に限定されており、咬筋・僧帽筋・口角・額・小鼻・顎などの部位への使用はすべて適応外使用(オフラベル使用)となります。
  4. 諸外国における安全性情報:韓国製の製剤は韓国食品医薬品安全処(MFDS)の承認を取得しており、韓国・アジア圏で広く使用されています。ただし、日本国内での臨床試験・厳密な流通品質管理・国内副作用報告体制の対象ではないため、重大なリスクが十分明らかになっていない可能性があります。万一重篤な副作用が発生した場合、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる点に留意が必要です。

施術を検討される方は、使用製剤の承認状況・適応範囲・補償体制について、事前に医師へ必ず確認してください。

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部位別ボトックスシリーズ 4/11

目尻ボトックスとは:仕組みと適応

眼輪筋(OOM)の解剖学:20名の韓国人健常者(男女各10名、平均年齢25.6歳)を対象とした超音波解剖学研究では、外側眼角部での眼輪筋の厚さは前頭突起中央で0.7±0.3mm、前頭突起外側縁で1.1±0.3mm、その5mm外側で1.2±0.3mm。注射部位の正確な選定により、カラスの足跡は注射後3日目から減少し7日目で完全に消失したと報告されています(Piao JZ et al. J Cosmet Dermatol. 2022)。眼輪筋の薄さが目尻ボトックスの繊細な技術を要求する解剖学的根拠です。

このページの位置づけ:ボトックスの関連ガイド:製剤比較 / クリニック選び / デメリット / ダウンタイム / ガミースマイル / 額ボトックス / 小鼻ボトックス / 効果 / 大阪のクリニック / 料金 / 失敗・修正 / 製剤の種類 / 総合ガイド

目尻ボトックスは、A型ボツリヌストキシン製剤を眼輪筋(がんりんきん)の外側部分に注入する治療です。眼輪筋は目の周りをぐるりと囲むドーナツ状の筋肉で、笑ったり目を細めたりすると外側がぎゅっと収縮し、目尻に放射状のシワを作り出します。この筋肉の過活動こそがカラスの足跡の正体です。

皮膚科の臨床知見では、目尻のシワは「もっとも早く年齢を示すサイン」のひとつとされています。目元の皮膚は体の中でも最も薄く、皮下組織も少ないため、表情の動きがそのまま定着しやすい部位だからです。20代後半からうっすら予兆が現れ、30代半ばで明確に目立ち始めるケースが典型的です。ボトックスは筋肉の動きを抑えることで、このシワが定着するまでの進行を遅らせる予防的な役割も果たします。

目尻のシワには2種類ある

シワの種類特徴セルフチェック適した治療
動的シワ(表情ジワ)笑顔・目を細めたときだけに出ます。無表情では目立たない鏡の前で目元の力を抜き、シワが消えるかを確認目尻ボトックス
静的シワ(真皮ジワ)無表情でも刻まれたまま消えないシワ力を抜いてもシワの線がくっきり残っている場合ボトックス+ヒアルロン酸や肌再生治療を併用
混合型笑顔時に強調されますが、普段もうっすら残る40代以降に多いパターンボトックス先行+保湿・肌再生治療

編集部メモ:セルフチェックの正しい方法

目尻のシワが動的か静的かを見極めるには、鏡の前で「思いっきり目を細めて笑う→目元の力を完全に抜く」という動作を繰り返してみてください。力を抜いた直後にシワが消えれば動的シワ(ボトックス適応)、数秒経っても線が残っていれば静的シワ寄りと判断できます。40代以降は混合型であることがほとんどで、ボトックス単独では消えきらない場合にヒアルロン酸や肌再生治療の併用が検討される流れが一般的です。

タレ目効果のメカニズム:どのように目元が変わるのか

目尻ボトックスのもう一つの魅力は「タレ目効果」です。眼輪筋の下側(目尻の下寄り)に少量のボトックスを注入することで、下まぶたの外側を引き上げている筋肉の緊張が緩み、下まぶたがわずかに下がります。この変化によって目の形が少し丸く優しい印象になり、いわゆる「タレ目風」の目元に近づくという仕組みです。

ただし、タレ目ボトックスは高度な技術を要する施術です。注入位置がほんの数ミリずれるだけで「目が開かない」「まぶたが重い」といった副作用が出やすく、眼輪筋の上部に薬剤が届いてしまうと眼瞼下垂様症状が起こる可能性もあります。そのため、公開メニューを比較した結果、「タレ目ボトックス」として明確にメニュー化しているクリニックは約3割程度にとどまります。目元全体の印象変化を求める場合はヒアルロン酸涙袋との組み合わせも検討されます。技術差がはっきり出る施術ですので、医師選びがそのまま結果を左右すると言えます。

注入パターン効果難易度適応
標準目尻ボトックス笑いジワ改善のみ標準カラスの足跡が気になる方全般
タレ目ボトックスシワ改善+目元の形変化高度つり目気味・きつい印象を和らげたい方
目の下のクマ改善併用シワ+クマ影の軽減標準〜高度目元全体の印象を整えたい方

診察環境にこだわる医師の視点

編集部が複数の医師の公開情報を確認する中で、印象的だったのが、表参道の美容皮膚科の先生から伺った「自然光の下で診察する」という診察姿勢へのこだわりです。

その先生によれば、クリニックの照明は明るすぎてシワが目立たないため、窓際の自然光に患者さんの位置を移動させ、「普段の生活でどう見えるか」を確認するとのこと。診察では、表情を作った際にできる動的シワと、無表情でも残る静的シワの比率を医学的に評価し、ボトックスで対応可能な範囲とヒアルロン酸など他の治療を組み合わせるべき範囲を切り分けて説明されることが多いそうです。すぐに高額な施術を勧めず、まずボトックス単体から提案する姿勢に、編集部としても信頼性を感じました。こうした信頼できる医師を見極めるポイントはクリニックの選び方でも詳しくまとめています。

編集部の視点:目尻のシワは照明条件によって見え方が大きく変わる部位です。クリニックの明るい照明下では問題なく見えても、日常の斜光・夕方の光・カメラのフラッシュ下では深く刻まれて見えるケースがあります。「普段どんな場面で気になるか」をカウンセリングで伝えておくと、施術後の印象とのギャップを防げると編集部は考えています。

主要製剤の比較:アラガン純正 vs 韓国製

注射技術の最新提案:2022年の新解剖学的提案では、外側眼角部の皺は4タイプに分類され(full type / lower type / lateral type / upper type)、それぞれに最適な注射点が提示されています。眼輪筋の表面解剖に基づく注射部位の同定により、効果の最大化と眼瞼下垂・複視などの合併症リスク低減が期待されます(Yi KH et al. Toxins. 2022)。製剤選択以前に、注射技術と部位選定が結果を大きく左右する領域です。

製剤名メーカー厚労省承認目尻料金目安(両側)特徴
ボトックスビスタ®アラガン(米)あり(目尻適応)¥15,000〜¥25,000目尻の笑いジワへの厚労省承認を取得。効果の安定性と品質管理が高水準
ゼオミン®メルツ(独)なし(国内未承認)¥12,000〜¥22,000複合タンパク質を除去した純粋型。抗体リスクが低いとされますが、日本では未承認のため適応外使用となります
コアトックス®メディトックス(韓)なし¥8,000〜¥15,000動物由来タンパク質フリー。抗体リスクが低いとされます
ナボタ®大雄製薬(韓)なし¥7,000〜¥13,000韓国食薬処承認。承認状況と費用のバランスで選ばれる方向け
ボツラックス®ヒューゲル(韓)なし¥5,000〜¥10,000最安価格帯。費用を重視される方向け

日本国内で目尻の笑いジワへの効能・効果で厚生労働省の承認を取得しているのはボトックスビスタ®です。他の製剤も医師の判断で適応外使用されていますが、「承認済み製剤かどうか」を重視する方は事前にクリニックへ確認しておくと安心です。目元の繊細な部位ですので、初回は実績のある製剤を選ばれる方が多い傾向があります。全体的な安全性の考え方は別記事でも解説しています。

編集部メモ:「両側」か「片側」かを必ず確認

目尻ボトックスの料金表示には「両側合計」と「片側」の2通りがあり、クリニックによって表記が異なります。「目尻¥5,000」と書かれていても、それが片側料金の場合は両側で¥10,000になります。公開された体験談では「格安に見えたが実は片側料金だった」というケースを複数確認しました。カウンセリング時に「この料金は両側合計ですか?」と必ず確認してください。

目尻ボトックスの料金相場

料金表示について

以下に記載する料金はすべて税込の相場目安です。実際の料金はクリニックによって異なり、オプション費用(麻酔代・診察料・アフターフォロー費)が別途発生する場合があります。契約前に必ず総額を確認してください。効果には個人差があります

プラン両側4単位両側8単位年間コスト(年3回)
ボトックスビスタ®¥15,000〜¥20,000¥22,000〜¥25,000¥45,000〜¥75,000
ゼオミン®¥12,000〜¥16,000¥18,000〜¥22,000¥36,000〜¥66,000
韓国製(ナボタ/コアトックス)¥7,000〜¥10,000¥12,000〜¥15,000¥21,000〜¥45,000
大手チェーン初回プラン¥5,000〜¥9,800—(4単位限定が多い)

大手美容クリニックでは初回限定で¥5,000〜¥9,800という激安プランが見られますが、「両側4単位のみ」「初回のみ韓国製ボツリヌス製剤」といった条件付きであることが大半です。また目尻は他部位より持続期間が短めの傾向があるため、年間トータルコストで比較されることをおすすめします。美容整形の費用相場で全体感を把握すると、長期予算が立てやすくなります。

セットプランでお得になるケース

目尻ボトックスは、眉間ボトックス・額ボトックスとの同時施術でセット価格が適用されることが多い施術です。上顔面(眉間・額・目尻)をまとめてケアすると、表情全体のバランスが整いやすく、公開料金を比較した結果、多くのクリニックが組み合わせ割引を用意していました。

セット内容単独合計セット価格節約額
目尻+眉間¥27,000〜¥50,000¥22,000〜¥40,000¥5,000〜¥10,000
目尻+額¥20,000〜¥50,000¥16,000〜¥40,000¥4,000〜¥10,000
上顔面セット(目尻+眉間+額)¥40,000〜¥80,000¥32,000〜¥60,000¥8,000〜¥20,000

効果の段階:注入後のタイムライン

日本人臨床RCT:日本人を対象としたPhase 3多施設無作為化二重盲検試験(onabotulinumtoxinA、計300名)では、24単位群(n=104)・12単位群(n=99)・プラセボ群(n=97)に分けて評価。Facial Wrinkle Scale with Asian Photonumeric Guide(FWS-A)を用いた30日後の最大微笑時評価で、24単位群が最も高い有効率を示しました。最大5回までの反復施術での長期安全性も確認されています(Harii K et al. Aesthetic Plast Surg. 2017)。日本人での承認用量の科学的根拠となる研究です。

経過時期体感変化見た目の変化
当日針刺し痕・軽い赤みが残ることがあります変化なし。違和感のみ
2〜3日後目を細めたときの筋肉の動きが鈍化笑いジワがわずかに軽減
1週間後目尻の動きが明らかに抑制される動的シワが大幅に改善
2週間後最大効果に到達カラスの足跡がほぼ消失(動的のみ)
2ヶ月後少しずつ筋肉の動きが戻ってくるシワがうっすら見え始める
3〜4ヶ月後ほぼ元の状態に再注入を検討する時期

効果のピークは注入後1〜2週間で、その後2〜3ヶ月かけて緩やかに効果が薄れていきます。目尻は他部位(エラ・眉間など)より持続期間が短い傾向があり、年3〜4回のメンテナンスが必要になるケースが一般的です。2週間経っても効果が弱いと感じた場合は、タッチアップ(追加注入)で調整できる場合があるため、2週間後のアフターフォロー体制があるクリニックを選ぶのが安心です。詳しくはクリニック選びガイドもご確認ください。

効果が安定するまで2〜3回が目安

初めての目尻ボトックスは「効果が思ったより弱い」「2ヶ月で戻ってしまった」と感じる方が多い傾向があります。これは眼輪筋が他の表情筋より薄く小さいため、効果の実感が視覚的に捉えにくいことが一因です。2〜3回目以降は筋肉が動かない状態に慣れるため、3ヶ月→4ヶ月と持続が延びていき、見た目の変化もより安定していく傾向があります。

ダウンタイムと注意点

目尻ボトックスはメスを使わない注射治療ですので、ダウンタイムはほぼありません。施術直後から日常生活に復帰でき、当日からメイクも可能です。ただし、目元は血管が集中している部位のため、他部位より内出血が起こりやすい特徴があります。

施術後24時間の注意事項

ボトックス注入後24時間は、薬剤が意図しない筋肉へ拡散するリスクを下げるため、以下を避けてください。

・激しい運動・サウナ・長時間の入浴
・施術部位を強く押す、マッサージをする、強いクレンジング
・うつ伏せ寝(仰向けが推奨されます)
・アルコールの大量摂取
・コンタクトレンズの着脱時に目元を強く擦らないでください

これらはすべて「薬剤を打った場所に留めるための配慮」で、形成外科・皮膚科の標準的なアフターケア指導としてほぼすべての医療機関で共通する項目です。美容医療全般の注意点は安全性ガイドでも解説しています。

内出血を最小化する方法

監修医推奨の内出血予防策

・施術1週間前からアスピリン・ロキソニン・EPAサプリの摂取を控える
・施術前日〜当日はアルコール・高カフェインを避ける
・生理前後の血管拡張期を避けて予約する(可能であれば)
・施術当日は目元メイクを薄めにして、クレンジング時の刺激を減らす
・もし内出血が出たら、冷却ジェル・アイスパックで当日中のケアを徹底

リスクと副作用:まぶたへの影響をどう防ぐか

大規模安全性メタ分析:32件の無作為化比較試験(RCT)から9,669名の患者データを統合した安全性メタ分析では、ボツリヌス毒素A注射に伴う治療関連有害事象(TRAE)の総合リスク比はプラセボ比1.53(95%CI 1.33-1.77、p<0.001)。眼瞼下垂・眉下垂・頭痛が主な報告事象であり、外側眼角部(カラスの足跡)への注射では特に眼瞼下垂のリスク管理が重要とされています(Gostimir M, Liou V, Yoon MK. Ophthalmic Plast Reconstr Surg. 2023)。眼科系専門誌での報告という点で、目元施術の安全性データとして特に重要です。

目尻ボトックスで最も注意すべきリスクは「まぶたの開閉への影響」です。眼輪筋の上側(まぶた寄り)に薬剤が拡散すると、まぶたが重く感じられたり、一時的に眼瞼下垂様症状が出たりする可能性があります。目尻は繊細な部位ですので、注入位置と深さを正確に調整できる医師の技術が決定的に重要です。

リスク発生頻度持続期間予防策
内出血・青あざ10〜25%(目尻は高頻度)1〜2週間施術前のアスピリン・サプリ確認
まぶたの重さ2〜5%2〜4週間注入位置の精密設定・熟練医師
眼瞼下垂様症状1%未満2ヶ月前後眼輪筋上部への拡散を避ける
目の乾き・違和感3〜5%2〜3週間涙液分泌への影響を事前評価
左右差3〜8%2週間〜2ヶ月症例数の多い医師・タッチアップ対応

まぶたが重く感じられた場合の対処法

一度起こったまぶたの重さは、薬剤が体内で代謝されるのを待つことが基本的な対処となります。無理に別の部位にボトックスを追加すると症状が悪化する恐れがありますので、まずは2〜3週間ほど経過を観察し、改善が見られない場合は施術を受けたクリニックに相談してください。信頼できるクリニックであれば、追加対応や経過観察を無料で提供してくれるケースが一般的です。事前のカウンセリングでアフターフォロー条件を必ず確認しておきましょう。

目尻ボトックスで失敗を起こしやすい傾向

これらに該当する方は、目尻ボトックスを受ける前にカウンセリングで必ず医師へ伝えておきましょう。打つ位置・深さ・単位数を調整することで、リスクを大幅に下げられる可能性があります。

適応者・非適応者:あなたに向いているか

合併症発生率データ:16件のRCTから42,405名の参加者を統合したメタ分析では、ボツリヌス毒素A群はプラセボ群と比較して有意に多くの有害事象を示しました(RR=1.24、95%CI 1.07-1.43、p=0.003)。ただしカラスの足跡注射に限定すると、有害事象の有意差はなく(RR=1.19、95%CI 0.96-1.48、p=0.12)、注射部位の血腫のみ有意に増加(RR=2.14、95%CI 1.13-4.07、p<0.05)。皮膚が薄く血管が多い外側眼角部の解剖学的特性を反映した結果です(Jia Z et al. Aesthetic Plast Surg. 2016)。

こんな方に向いています

・笑顔のときに目尻のシワがくっきり出る方
・メイクで隠しきれないカラスの足跡が気になる方
・つり目気味で優しい目元に近づきたい方(タレ目効果)
・メスを使わず、ダウンタイムなしで改善したい方
・写真写りの目元を若返らせたい30〜50代の方

以下の方は施術を見合わせてください

・妊娠中・授乳中の方
・神経筋疾患(重症筋無力症など)の診断を受けている方
・ボツリヌス製剤にアレルギー歴がある方
・眼瞼下垂や強いドライアイの既往がある方
・まぶたのたるみが強く、目元の皮膚に余裕がない方
・全身状態が不安定な方・感染症がある方

失敗しないクリニック選び

クリニックの公開情報を体系的に整理した結果、目尻ボトックスで信頼できるクリニックを見極めるチェックポイントを共有します。まず美容整形の費用相場で相場感を掴んでから比較することをおすすめします。目尻は繊細な部位のため、他部位以上に医師の技術差が結果に直結します。

  1. 使用製剤と単位数が事前に明示される— 料金表に製剤名と単位数(両側か片側か含めて)が記載されていること
  2. 注入ポイントを図や鏡で説明してくれる— どこに何箇所打つかを事前に具体的に説明してくれること
  3. タレ目効果の希望の有無を確認してくれる— 単なるシワ改善かタレ目化も望むかのすり合わせがあること
  4. 2週間後のアフターフォローがある— 効果確認・タッチアップ対応の有無
  5. まぶたへの影響リスクを先に説明してくれる— 眼瞼下垂様症状・対処法の説明を省略していないこと
  6. 目元専門・形成外科出身の医師がいる— 目元の解剖を深く理解した医師の方が安心
  7. 過剰な勧誘がない— 「眉間も一緒に」「額も追加で」と押し売りしてこないこと

詳しくはクリニックの選び方で総合的な視点をまとめていますので、併せてご確認いただけます。カウンセリングガイドも、初診前の準備にお役立ていただけます。

カウンセリングで必ず確認すべき質問リスト

編集部推奨の7つの質問

(1) 使用する製剤は何ですか?(商品名・メーカー)
(2) 目尻には両側で何単位入れますか?
(3) タレ目効果も狙えますか?希望する場合のリスクは?
(4) 私のまぶたは重くなりやすいタイプですか?
(5) 2週間後のタッチアップはありますか?
(6) 副作用(まぶたの重さ・ドライアイ)が出たときの対応は?
(7) 追加費用(麻酔代・薬代・アフター代)はありますか?

料金の支払い方法・分割・医療費控除の情報は支払いガイドも併せてご確認ください。

長期的なメンテナンス計画

目尻ボトックスは一度で完了する施術ではなく、年3〜4回の定期メンテナンスで効果を維持する治療です。他部位より頻度が高めになるのは、目元の皮膚と眼輪筋の特性上、効果持続が短めだからです。長期継続例の症例報告(5年以上のフォローアップ)からは、以下のような経過が共通して報告されています。

長期的な視点で見ると、「シワを消す」というより「シワを定着させないための予防的なケア」という位置付けになります。目尻の皮膚は一度深く刻まれると修復が難しい部位ですので、動的シワの段階でボトックスを始めることが、10年後の目元を守るうえで有力な選択肢になると監修医も指摘しています。目元全体のたるみケアとしてはハイフ糸リフトとの併用も検討されるケースがあります。

開始年齢頻度目安年間コスト目安期待できる効果
20代後半〜30代前半年2〜3回¥15,000〜¥50,000予防的効果。将来のシワ定着を抑制
30代後半〜40代年3〜4回¥25,000〜¥100,000既存シワの改善+進行予防
50代以上年3〜4回+肌再生治療¥50,000〜¥150,000動的シワの緩和。静的部分はフェイスリフトなど併用治療が必要

よくある質問(FAQ)

Q. 目尻ボトックスはどのくらい痛いですか?
針の太さは極細(30〜33G)で、チクッとする程度の痛みです。目元は神経が集中しているためわずかに敏感ですが、麻酔クリームを追加で塗布できるクリニックがほとんどですので、カウンセリング時に相談してみてください。
Q. 効果はいつ現れますか?
注入後2〜3日で筋肉の動きが鈍くなり始め、1週間でピークに達します。目尻は他部位より反応が早めに出る傾向があります。2週間ほど経過を見守ることをおすすめします。
Q. 効果はどれくらい持続しますか?
初回は3〜4ヶ月が目安で、繰り返しの施術により持続が延びる傾向があるとされています(複数の症例報告より)。目元は皮膚が薄く持続が短めですので、年3〜4回のメンテナンスが一般的です。
Q. タレ目効果は誰でも期待できますか?
つり目気味の方・目尻が上がり気味の方ほど変化を実感しやすい傾向があります。もともとタレ目の方は効果が控えめになりますので、カウンセリングで「私の目はタレ目効果が期待できる形ですか?」と確認するとよいでしょう。
Q. どの製剤を選べばよいですか?
目元は繊細な部位ですので、初めての方は日本で目尻適応を取得しているボトックスビスタ®が安心です。長期継続を考える場合は抗体リスクの低いゼオミン®も選択肢になります。
Q. 深く刻まれたシワには効きますか?
笑顔のときに強調される動的な部分は改善しますが、すでに肌に刻まれた静的シワは完全には消えません。その場合はヒアルロン酸や肌再生治療との併用が検討されます。
Q. 男性でも受けられますか?
はい、受けられます。男性の眼輪筋は女性よりやや厚い傾向があるとされ、単位数がやや多くなる場合があります。料金も若干上がる場合がありますので、カウンセリングで確認してください。
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本記事は、当サイトの編集方針に基づいて制作されています。当サイトの編集方針は皮膚科専門医の監修を受けています(個別記事の直接監修ではありません)。
最終方針レビュー: 2026年4月 ・ 監修体制の詳細 →

参考文献(PubMed収載論文)

本記事は上記の学術文献に基づいて作成しており、医療情報の正確性を担保するため、すべて PubMed(米国国立医学図書館 NLM 運営の学術論文データベース)収載論文を出典としています。

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